この本の見どころは、キャラクターデザインと舞台美術である。 キャラクターデザインに関する限り、『ザ・ブック・オブ・ライフ』のデザインは、他の3Dアニメーションと比べて奇妙でおかしい。彼らの衣装はこってり装飾されていて、豊かな色彩がほどこされている。たとえば、女神ラ・ムエルテ(La Muerte)の大きな赤い帽子の上には火のついた蝋燭が飾られ、その縁には小さな骸骨がぶら下げられている。そして彼女のドレスの裾もまた、蝋燭で覆われている。 多くのキャラクターは、実は接ぎ目がむき出しの操り人形である。メインキャラクターのマノロ(Manolo)の角ばった衣装には、星やハート、骸骨が貼りめぐらされている。キャラクターのスケルトンバージョンもすばらしい。想像力に溢れていて、まるで骸骨をつかって芸術を生み出した古代部族のようだ。雄牛トロ・ムエルト(Toro Muerto)でさえも、角をシンボルで複雑に飾られている。 アートワークは、メキシコ民芸から影響を受けている。ルチャ・リブレ、髭、街のタコススタンド、闘牛のポスター、スペイン語の漫画本、マカロニ・ウエスタンなど、グティエレスは様々なものからインスピレーションを獲たという。その結果、とってもカラフルで視覚的な世界が生まれた。 生者の国(Land of the Living)、記憶される者の国(Remembered)、忘れられた者の国(Forgotten)の舞台美術は、アステカ、マヤ、オルメカなどの古代文明から発想を得ている。アーティストがこの時代のイメージをアニメーションのデザインに使うというのはとても興味深い。 見るべきものがたくさんある。生者の国には、マヤの寺院の形にインスパイアされた建物が見られる。全体を通して、デザインについての注釈がついている。 出版社 Dark Horse Books (2014/10/14) 発売日 2014/10/14 言語 英語 ハードカバー 192ページ 寸法 28.63 x 2.21 x 26.06 cm 状態は大変良好です値下げ歓迎中です!